2015年3月28日の記事

最近マルチブラケット装置を撤去して保定装置を装着する時に、固定式を同時に装着することが多くなった。
上下顎の前歯部舌面にワイヤーまたは薄い板を接着用レジンで貼り付けている。

今日は17歳の女子高校生が下顎のクリアリテーナーをなくしたということで来院した。

この患者さんは数ヶ月前に上顎前歯舌面固定式、下顎には固定式はつけずにクリアリテーナーのみ装着した。

今日、診てみると、下顎前歯部は明らかに叢生の状態になっている。

もうリテーナーをしっかり入れても、回復できない程度にになっていた。

仕方なく隣接面をスライスして、下顎のみにマルチブラケット装置を装着することにした。

そして今度は、下顎前歯にも固定式を装着しようと考えた。

このようにリテーナー使用に対して協力が入る入らないという意味では、はっきりと優劣がつき固定式に軍配が上がる。

固定式にも欠点があることは十分わかっている。

しかし、前歯部の歯列は安定しにくく、見た目も戻りがはっきりしてくる。

そこを固定式でしっかり留めておけば安心だ。

これから固定式保定装置を取り入れていくことははっきりしているが、どのような材料、接着剤を使い装置撤去からの固定式装置装着までの流れがまだ確立していない。

いろいろ試している中で早くその流れを決定し、実行していきたいと思っている。

治療について

｜ブログ｜2015年3月｜18:29:34