2011年12月14日の記事

矯正治療の治療方針で治療結果に１歯分の隙間を残すことがある。

よくあるケースは上顎の前歯の欠損、先天欠如、保存不可能で抜歯などがある。

マルチブラケットによる治療でその歯の分の隙間を残して終わる。そして保定に入るのだが、最初はプレートタイプのりテーナーに人工歯をつけていれば目的を果たす。

半年も経つとリテーナーの夜間使用に切り替えるのだが、切り替えると昼間は前歯が1本ない状態となり審美的によくない。

それを補う方法には義歯、ブリッジ、インプラントなどが考えられる。

しかし、矯正治療を受ける年代は若いため、通常のブリッジのように隣接歯を大きく削るのはふさわしくない。1本義歯も抵抗あるだろう。インプラントもまだ安定してだれにでも適用できるとはいえない。

そこで、当院ではメッシュの金属板を両隣接歯に伸ばし適合させ、その間にレジン歯を即時重合レジンで接着して作っている。

それが予想以上に長期の脱落しない、また審美的にも悪くない。

今日は2ケース（どちらも左上側切歯）につけてあったが、よく安定していて問題なかった。1人は６年、もう一人は1年程度脱離していない。

これを装着する時には、仮のものでだから将来ちゃんと歯科医院で作ってもらって下さいと説明しているが、何年もはずれなくて、審美的にも良ければ、こんな補綴もあり　ではないかと思ってしまう。

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