初診時、7歳、現在12歳になる女子を今日、診療した。
7歳で相談に来た時に、まだ混合歯列期前期であったが、顔つきをみると明らかにに将来、顎変形症での対応になると思われた。
そこで、反対咬合ではあったが、混合歯列期の治療は行わずに、成長の観察のみするようにアドバイスした。
そのように思われるので自費による矯正の検査さえ検査料が無駄かと思いやらなかった。
その女児は前歯部の反対咬合だけでなく、左上第2乳臼歯の早期脱落により、後続の第2小臼歯のはえる隙間がほとんどなかった。
その部の治療を母親から望まれたが、それも抜歯ケースとして将来、対応すればよいかと積極的には治療しようとは思わなかった。
しかし、母親の希望からその部分の治療だけを引き受けて、第2小臼歯の出る隙間を確保した。
そして3か月に1度程度の定期観察で診てきて現在の12歳となった。
まだ反対咬合であるが、切端咬合より被蓋はつくようになっている。顔つきの以前と初診時とはちがい普通に近い。
はえかわりでは左上第2小臼歯は正常に出てきたが、今度は右上犬歯が異常な方向を向いて出てきている。
今日、脱落直前の乳歯を抜歯して永久歯列となった。このような状態なので顎変形症ではなくて通常の矯正治療を始めるための検査をすることに決めた。
女の子の12歳大きくはなったものの成長は終わりとは言えない。このまま矯正のみで行けるか心配はあるが、右上犬歯もほっておけず治療を開始することになろう。