毎日の診療で気付いたこと

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研究の成果を患者さんに

静岡の府川先生が一昨年の日本矯正歯科学会に、乳歯の抜歯により後続永久歯の萌出方向が変わると発表した。

そしてそれが 優秀展示賞をもらっている。

その後、それを論文にするために努力なさっている。

それについて少しだけ手伝いをしているので内容についてはある程度理解している。

昨年末、まさにその発展と似たようなケースが来院した。

そのレントゲン写真などを府川先生とともに検討して、今日、抜歯することとなった。

患者さんは8歳女子、まだ説明しても理解はできない年頃だ。

前回母親に説明してあるが、今回また確認も含め、丁寧に説明した。

出る方向が悪い永久犬歯をそのままにしておくと、他の永久歯への歯根吸収を起こす可能性が高い。

それを簡単な方法で、なんとか誘導できないかと考えたとき、府川先生の発表したやり方を思いついた。

さらに正確を期するために府川先生が当クリニックにいらっしゃった時にパノラマレントゲン写真を含む資料を検討して細かいやり方を教えていただいた。

「一番適切な症例だろう。やってみて、ぜひ結果を知らせてください。」そのようなアドバイスだった。

もちろん、新しいやり方は、慎重に行わなければならない。

良い結果が出ればそれは非常に喜ばしいことだが、良い結果にならなくても悪いことにならないように行わなければならない。

約半年後にレントゲン撮影をしようとと考えている。

その時、患者さんと一緒に喜べるような結果を望んでいる。

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