毎日の診療で気付いたこと

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個別指導結果「概ね妥当」

健康保険を扱っている診療機関では「指導」がある。

「新規指導」、「集団的個別指導」、「個別指導」、「再指導」など。

10月3日に個別指導を受けてきた。個別指導を受けたなんて聞くと何か悪いことでもしたのではないかと思われがちだ。

そんなことはない。特に矯正治療では呼ばれる理由は「高点数」だ。

その高点数の定義が問題となる。ある月の一人あたりの平均点が一定以上だと自動的に呼ばれる。

矯正の場合、保険診療の患者数は少ない(当クリニックで患者数の1割が保険)。しかし処置の点数は比較的高い。

そのため平均点は当然高くなる。

5年前に日本臨床矯正歯科医会の静岡支部の3名が呼ばれた。

今年また同じメンバーが呼ばれた。

5年前には緊張し、スタッフを遅くまで残してカルテの整理や書類を確認した。

しかし今年は緊張感もなく、スタッフも終業1時間前には帰してしまった。

当日の指導も短時間で指摘も少なかった。

その指摘は「昼休み時間が届けてあるのと違う」とか歯列のチャートが一部違っていたとのことだった。

いずれも重大なことではないので「概ね妥当」の結果通知が来た。

今回は緊張感がなかったというもののあまり歓迎してものではない。

これでは若い矯正歯科医が保険をやらないわけだ。

でも、先天異常や顎変形症は健康保険でできるわけだから、その担い手は必要となる。

保険医である以上「個別指導」もやむを得ないかもしれないが、なんとなならないものだろうか。

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