毎日の診療で気付いたこと

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矯正治療終了の資料で

高校生の時から治療した20代の女性が来院した。

保定観察が4年以上経過していた。

口腔内を観察すると、とても良い状態で安定している。

このような状態の患者さんには終了を決めた時資料採得をお願いしている。

通常のような検査をしていき、レントゲン撮影となった。

パノラマレントゲン写真を撮影すると、3つばかり気になる像をみつけた。

1つは歯根吸収で上顎前歯歯根が短くなっている。

2つめは智歯が傾斜埋伏している。

3つめは右下第2小臼歯根尖に影が見られる。

歯根吸収は起っては欲しくないことだが、やむを得ないことと考えられる。

ちゃんと説明ができているか気になってカルテを見たら、説明してあってホッとした。

そして、短くなっているものの、その状態で安定していることを確認した。

埋伏智歯は問題があれば抜歯だが、そうでなければそのままでも良いと思っている。

右下第2小臼歯の影はなんだろうと4年前の撤去時写真と比べてみた。

それにはその影はない。

口腔内でその歯の状態を確認すると齲蝕も充塡物も見当たらない。

症状もないため、このX線写真を撮らなければ長く気づかなかったろう。

その原因や治療法は私には専門外なので紹介してくださった先生に依頼書を書いた。

矯正の資料だけのつもりが、そのようなことに役つこととなった。

治療について

 

 

 

 

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