毎日の診療で気付いたこと

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バンド用セメント

矯正装置はボンディングが多くなってきたがバンドもまだ使っている。

それを合着するにはセメントは必要となる。

昔はリン酸亜鉛セメントをガラス練板で練った。

グラスアイモノマーセメントもよく練って使った。

ここ何年かは光重合タイプのオプチバンドを使っていた。

これは操作性はよく、バンドを撤去しても残ったセメント簡単に一塊としてはずれる。

とても便利に使用していた。

しかしバンドがはずれることが多かったり、セメントが溶けてバンドカリエスが気になっていた。

特に合着の時に唾液の排除がしにくい下顎の第2大臼歯での脱落が多くあった。

そこでオパール社のセメントに換えてみた。

それは光重合と化学重合のデュアルタイプだった。

2本のシリンジから押し出すとノズルチップで混じり先端から出てくる。

チップはその中でセメントが硬化するので、使うたびに取り換えなければならない。

また2本のシリンジを押すので力を入れてもなかなか出てこない。

今まで光を当てなければ固まらなかった感覚でいると、時間で硬化してしまう。

バンド1個つけるのにもノズルが一つ必要で、そのノズル硬化したセメントが残り、それを捨てることになる。

まとめて何個か付けないと割が合わない。

今日はノズルを3個使ってしまった。

初めての使用感は良くなかった。これから慣れて工夫してどうなっていくか。

今回は手際が悪く、患者さんの治療時間が長くなって迷惑をかけて申し訳なかった。

新しいものを使う時にはあらかじめしっかり準備しておかなければならないと思った

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