毎日の診療で気付いたこと
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午後、外科ケースの保定診断を行った。
この患者さんは小さいころから相談があった。
先天欠如7本、骨格的な反対咬合ととてもきびしい。
まず、成長発育の目途がつかなければ、治療は出来ない。
待つといっても男子のため成長はだらだらと続く。
そこで高校生まで待って術前矯正を始めた。
それでも成長はまだあるため手術は卒業時の春休みとした。
それが今年ので2月に手術を行った。
欠損̪歯が多いが上顎はなんとか小臼歯抜歯のようにまとめた。
下顎は両側の第2乳臼歯をそのまま並べた。
なんとか、それなりに良好な咬合にまとめることができた。
ただ、パノラマレントゲン写真を見ると2本の乳歯根がほとんどない。
現在、動揺しているわけでもないが、もう長くはもたない。
将来のその歯のことを聞かれてもはっきりとは言えない。
ただ、適切な感覚と両隣接歯の平行性はよいので、補綴はしやすいだろう。
そんな話をして終えてが、主な治療を高校で終えた。
だから、かなり治療費の自己負担は少なくてすんだのだろう。
このケースでは地元就職だったためよかった。
通常は遠くに進学で、手術の時期や術後矯正あたりでとても困る。
男子高校生外科ケースは子ども医療で自己負担なしが絡むのでで治療時期は難しい。