毎日の診療で気付いたこと
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磨けばよくなるは、宝石のはなしではない。
以前は、歯磨き指導や矯正のための抜歯は一般歯科に任せていた。
最近は、紹介元の歯科医院も少なくなり、インターネットや当クリニックの患者さんの子どもなどで紹介先に困ることもある。
そこで当クリニックでも、積極的に歯みがきや歯肉のことを診るようになった。
40代の女性で、3か月ほど前マウスピース型で正中離開を閉鎖することになった。
ところが歯磨きが悪く、歯肉の状態もとてもよくない。
それまでにも一般歯科で歯磨き指導など受けて実行してきたという。
それを聞くと、特別な指導方法もない当クリニックでどこまでできるか不安だった。
それでも、とにかく汚れが落ちるように毎回指導した。
マルチブラケットのように固定式装置ではないので、ある程度改善したところで装置を装着した。
それからも指導して、今日見ると見違えるほどよくなっている。
特別な指導をしたつもりもないが、矯正治療をする、そのためには歯肉が改善しなければならないと、一生懸命磨いてくれたのではないか。
テクニックも大事だと思うがやる気(モチベーション)はとても大事だと感じた。