4/16のブログで極端に上下顎のアンバランスで顎変形症の適用とみられる初診患者が来院したことを書いた。
その方が口腔外科での初診・検査も終えて当院での診断を今日おこなった。
セファロ分析の結果は上顎は平均的だが下顎が極端に前方に位置している。
下顎の叢生はわずかだが、上顎は右側切歯が舌側転位していてそれを並べるのにスペースが必要だ。
抜歯ケースという考えもあったが、上顎の歯列弓をこれ以上小さくしたくない。結局、非抜歯で並べることにした。
口腔外科では、上下顎の離断を予定している。分析では上顎が平均的と出ているが、バランスを考えると上顎にも歩み寄ってもらわなければ、良い咬合や顔貌にはならないと考えられる。
難しい症例だが、外科手術が発達したおかげで矯正歯科医は良い結果を出せるようになってきている。このケースもそのようにしていきたい。