4時頃、突然、初診相談の女性が受付越しに声をかけてきた。
10年前に当クリニックに相談に来ていると言う。
その頃ならもうすでにデータベースに記録があると考えて検索してみた。
しかし、みつからなかった。
受診申込書を書いてもらったら、その名前の読み方が特殊だったためデータベースの検索にに挙がってこなかっただけであった。
ちょうどその時間帯にキャンセルがあったので初診相談に応ずることができた。症状は上顎前突で口唇閉鎖不全が伴い、下顎前歯は叢生もひどかった。
正確には前回相談は2003年だったので11年前ということになる。
患者さんは、当時ならまだ10代で、条件よく矯正治療ができたろうにと思った。
今からのほうが治療期間も少し余分にかかり、歯肉退縮によるブラックトライアングルなども心配になってくる。
相談では10年前も抜歯のことが気になり延び延びになったようだが、今回も抜歯のことを心配されていた。
気持ちは十分にわかるが、抜歯を避けられるような症例では無いことも確かだ。
10年の時を経た矯正の相談が実際の治療に結びつくかどうか?