診療所の5日間の夏休みが終わりました。
そして今日は初診相談が2件あった。
1件目は32歳女性、主訴は上下顎前突とガミースマイルだった。
口腔内写真を撮っている時から、咬合はやや深いものの、ほとんど正常咬合とみられた。
この状態で口元改善を希望に沿うように治療することは難しいと思った。上顎前歯が唇側傾斜してなくて歯槽骨がでているタイプだ。
抜歯しても、前歯を後退させて、さらにガミーの改善が望めるか?何より正常咬合を崩して、また作り上げるのに抵抗がある。
以前に5件の矯正歯科医院で相談しているそうだ。いずれも積極的にやっていこうということにはなっていないようだ。私も同じように6人目になってしまう回答をした。
効果を期待するには外科併用だが、患者さんの手術に対する抵抗もあるし顎変形症としては扱いにくい。
積極的な改善策はだせずに初診は終わった。
もう1件は大学3年生男子、叢生のケースだった、小学校のころ装着したというバンドが上顎左右第一大臼歯に残っている。
インレーやクラウンは装着して終わりになるが、バンドははずして終わりになる。当たり前のことだが、つけたまま連絡が取れなくなることもたまにある。
このケースで、もう1年以上連絡が取れていない大臼歯バンドだけつけた患者さんを思い出した。