午後3時ころ中年の男性が歯周病検診の結果を持って受付前に現れた。
それは当クリニックでは対応できないと話した。そうしたら齲蝕や歯周病の治療は済んでPMTCやホワイトニングを希望していることが分かった。
今日も、ちょうどその時間帯に予約がなかったため初診相談ということになった。
ホワイトニングの相談のつもりで口腔内を見ると歯頚部付近が濃い灰色でテトラサイクリンでの着色を想像させた・
そして、矯正の話もでてきた。顔つきは受付前で見た時から反対咬合であろうことは推察できた。
咬合を見るとバイトの浅い反対咬合で上顎前歯にはスペースがあった。
顎変形症の対象にもなりうるとみられた。そこで、そのような話をすると、保険での矯正に大変興味を示し、手術を受けたいと積極的に話を聞いてきた。
間違いで来院してきたかと思った患者さんが顎変形症としての治療が始まるかもしれない予想外の展開となった。
結局、横浜市大センター病院へ紹介状を書くこととなった。
今日の相談が、その患者さんの長年の悩みの解決の糸口になるか、迷い道に入り込むのか、よく見極めて良いアドバイスをしていきたい。