毎月恒例のの幸歯会が今晩あった。
今日は私が相談症例を3例提示した。
1例は抜歯依頼した左下第一小臼歯を隣接の犬歯に影響が出るので口腔外科で抜いてくれない。
これについては、「難しくなさそう」という意見と「口腔外科でそういうなら何かありそう」という意見に分かれたが全身の問題がなければ私でも抜けそうな気がするような歯だと思うが。
つぎは、上顎中切歯の歯冠形態が切縁がすり減ったような形のケースだった。
矯正治療が進んだら再度相談して補綴で形態修正をする必要があるだろう ということになっていた。
あと少しで動的治療を終了するので相談した。結果は矯正治療により歯肉が少し退縮したのか、初診より形が悪くない。
結果、そのまま仕上げて、患者さんの希望を聞いて、レジン修復やジャケット冠(ジルコニア)で修復ということとなった。
もう1ケースは、明後日の診断のケースだが、パノラマX線写真で右上6、左上2、左下6の歯根に問題ありそうな像が写っている。
これについて一般歯科の先生の意見をもとめた。いずれも問題であることは確認した。
特に右上2の歯根には大きなのう胞があるとの意見で一致した。しかし抜歯かどうかは、矯正治療の治療方針に大きく影響する。その歯を抜くか、通常の小臼歯抜歯でいくか迷う。
いずれにしても、幸歯会で意見を聞いたことは、患者さんへの説明もしやすくなる。
近頃、幸歯会で飲む機会も増えているが、決してそればかりではない。明日の臨床の参考になる意見を交わす場であることは確かだ。