今日の治療で時間かかったのは、11歳の男子の下顎第2大臼歯へのチューブの接着だった。
とにかく唾液が多いのでその防湿にとても苦労する。両側を接着するのだが片側ずつ行う。
それでも、やっとつけられたと思って歯科衛生士にワイヤーを入れてもらうと、取れてしまったと言う。
再度、接着し直したが、またすぐ取れてしまう。
どうやら防湿するだけの問題ではなく咬合関係にも問題がありそうだ。
結局、通常のチューブをつけるのは諦めて、先日学会で買ってきた、とても小さいチューブをつけることにした。
それで、なんとかワイヤーを通すことができた。
それで、だいぶ時間がかかってしまって、患者さんに迷惑をかけたと思いつつもイライラしてしまう。
近頃は接着に対して信頼がおけるようになってきた。だからもう大臼歯のバンドをやめようかとも思った。
しかし今日のようなことを経験するとやっぱりバンドは安心できるなぁと感じる。
でも今日の患者さんは十分萌出していないので、バンドを作るわけにはいかない。
やはりボンディングしかない。
以前の唾液がついていても接着できると言う接着剤を買ったこともある。しかし、それもだめだった。
唾液との戦いは歯医者の宿命かもしれない。