昨年末にアメリカより帰国された矯正治療中の11歳男子の子供が相談に来た。
お住まいは御殿場市だが沼津の診療所近くの私立小学校へ通うとのことだ。
当クリニックへの紹介は私がAAO(アメリカ矯正医会)に所属しその名簿にあるからだろう。
私が引き受けることになれば今までの治療経過資料を送ってくれるとの事だ。
患者さんの口の中を見せてもらい、両親より今までの治療経過の概略を教えてもらった。
症状は叢生で上顎の犬歯が飛び出してきたようだ。
それに対しての治療はアメリカで上顎を拡大し、その後マルチブラケットまず上顎に続いて下顎に装着したと言っていた。
現在は上下顎にマルチブラケット装置が付いている。
口の中を見てみると、もう叢生状態ではないが、ややオーバーバイトとオーバージェットが大きい。
これをなんとかこれが改善できればと考えた。
そして治療は当クリニックで可能とお返事し、料金のことに移った。
引継ぎにおいて料金は一番難しい事になる。
聞いてみるとアメリカでの料金は当クリニックの料金より似てはいるものの高そうだ。
こちらが安いほうが話はしやすい。
一般的な初診からの治療の話をし、その後、どこをどう配慮して引き継ぐかの話に移る。
今回の場合施術料を1/4程度にして提示し、了解を得た。
当クリニックでは最初からの検査診断や装置のつけ直しは極力避けている。
継続治療を受けおうことでトラブルに巻き込まれるのを心配する。
しかし誰かが継続していかなければ、その患者さんは困ってしまうわけだから、できるだけスムーズに受け入れるようにしている。