今日の初診相談は8歳の男の子で、一般歯科医院の紹介で上顎中切歯の埋伏とのことだった。
いつもの口腔内写真とともに上顎前歯部をデンタルX線写真撮影した。
そのレントゲン写真を見ると左上顎中切歯は交換直前で異常はなかった。
問題の右は低位で傾き、歯冠と歯根の軸も屈曲していることを疑う像だった。
最近では、このような埋伏歯はX線CTを撮影すると位置や形態がはっきりとわかってくる。
当クリニックにはその設備はないため、静岡医療センターにお願いすることが多い。
そうすればCDと解説付きで戻ってくるので患者さんに説明しやすい。
このように埋伏歯は歯科治療にとって問題となってくる事は確かだ。
でも健康保険で認められている処置は抜歯か開窓のみで、保険でできる矯正治療のなかには埋伏歯のみでは入っていない。
近頃、保険でできる矯正治療があることは認識されてきている。
そして、その適用範囲が広がってきている。
そんな中で埋伏歯は適用されてもよいのかもしれないと感じた。