今日の初診相談はに24歳男性だった。
受付の前に立ったときから、これは顎変形症だ直感した。
通常通り口腔内写真の撮影から始めた。そしたら上顎の臼歯にバンドが付いている。
顎変形症については自覚しているようだったので多くは説明せず、バンドのことについてたずねてみた。
5年ほど前に茨城県で治療を受けたという。
そして、その時は両親が治療の話を進め、本人は手術をするという自覚はなかったようだ。
当クリニックにはホームページで探してきたそうだが、顎変形症については、書かれているブログをよく読んでいるようだった。
だから連携医療機関の横浜労災病院や横浜市大センター病院の事など分かっていた。
今回は手術対しての認識もしっかりし、受ける意向が確認できたので最初から健康保険で始めて問題ないと思われた。
しかし健康保険での治療は前の医院での続きからということになっている。
だから、患者さんはうる覚えの矯正歯科医院を名簿から見つけ、そこへ連絡を取ることにした。
夕方電話をしてみると、確かにそう言う患者さんの治療を始めたそうだ。しかし、それは 5年前ではなく、 7年前といわれた。
そして拡大装置を作ろうとバンドを用意して、来院されなくなったようだ。
その治療が7年前ということと、マルチブラケットに入っていないということから全く初診から始めてもいいだろうと考えた。
そして横浜市大センター病院へ診療情報提供書を書いた。
新患についてはそこまでだが、その事で思い出したのが、当クリニックでも下顎大臼歯にバンドをつけたまま、連絡が取れなくなってしまった顎変形症の患者さんがいたなぁと思い出した。