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「矯正歯科なんでも相談白書」を読んで

今日届いた日本臨床矯正歯科医会社会医療委員会編の「矯正歯科なんでも相談」白書vol.6を午後の診療が忙しい中読んでしまった。

このような本を社会医療委員会が作って配ってくれるわけだが、毎年同じような話題(苦情)こともあれば、新しい傾向も見つかる。

一般的に料金や期間の問題は当然ある事だが、今回目立ったのは外科矯正、矯正治療の仕上がりに対する不満が増えたように思った。

それだけ外科併用のケースが増えたり治療の仕上がりに対する意識が高まったということなのだろうか。

トラブルはすべて術者と患者の信頼関係が失われているから起こるのだろう。

もっと具体的にはコミニュケーションの不足なのだろう。

当クリニックでは、現在、特にトラブルはないと思っているが、このような白書を読んで潜在しているかもしれない患者さんの不満等に早く気がつき改善していく必要があると思っている。

また白書にも書いてあるように矯正治療は1つの診療所で完結するのが良いに決まっている。

だから、開始前には、お互いに信頼関係に基づき治療が継続できるかどうかよく見極める必要がある。

初診の矯正相談の時に信頼関係を築くのが難しそうなケースでは拒否することはないが他の診療所でも相談してみてくださいとかもう一度考えてみてください等で対応している。

トラブルがあるから消費者契約法だとか民法などを持ち出さなければならないのだろうが、そこに至る前に常識の範囲でなんとか解決できないものだろうか。

矯正歯科医院も増えてきて、患者さんには選択の余地があると思う。

医療技術の面での医院選択もあるのだろうが、初診相談時には「気が合うところで治療を受けてください」と説明している。

矯正相談

 

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