顎関節の症状を主訴に28歳男性の患者が来院された。当院は矯正専門の診療所ではあるが顎関節の症状の相談をする方も多く、それにも応じている。
本格的な顎関節治療のためのMRI診断や根本的な治療は設備が整った病院の口腔外科を紹介する。
しかし、その時点での困っている症状の軽減、早期接触の診断などを目的としたスプリントは行っている。そのような方法で8割程度の患者は症状が去り、正確な診断や治療に至らないことが多い。
顎関節症の依頼は病院の口腔外科ということになっているが、どこの病院でも本格的な治療を行ってもらえるとは限らない。そこで遠くの東京方面の病院を紹介することになるが、そこまで行こうとする人は少なくなる。
前にもブログに書いたが、ここ静岡県東部に東京や横浜のようなとは言わないが、せめて県中部地域程度の医療レベルがほしいと思う。