5日間のお盆休みが終わって今日から夏休み後半の診療が始まった。
今日の初診の一人は24歳男性、主訴は顎の痛みだった。
今までに3軒ほど歯科医院を回り、スプリントも作成したようだが、思うように使えず良い治療結果が出なかったようだ。
顎関節の治療は通常口腔外科に紹介する。近くの口腔外科へ紹介してしまえばそれで終わりかもしれない。
しかし咬合を見てみると、左側臼歯部は鋏状咬合で矯正治療だけではとても難しそうに思えた。加えてかみ合わせが深い、それが顎関節に問題となっているように思えた。
近頃の顎関節症の原因は咬合ばかりではないと言われているが、今日のケースは咬合を疑った。
そしてその咬合を治療するのに外科併用という考え方はできないものかと考えた。
そうなると、以前にも何例か顎関節の問題と顎変形症の治療を並行して行っていただいた横浜労災病院への紹介ということを思い立った。
しかし先日、横浜労災病院へ当クリニックからの初診患者が二人同日に行き、口腔外科外来を混乱させたこともある。
今回はメールにて予約を取ることにした。
休み明けに難しい患者さんが相談に来たものだと思った。
だが、そのような方も紹介でき、治療の道筋をつけることができる様になっただけ治療の幅が広がったのかもしれない。