今日の初診は10歳の女の子で上顎前突と叢生が主訴だった。
紹介者は特になくホームページを見て来院したという。
いつものようにホームページを見てきた方への説明を始めると、ちょっと違った答えが返ってきた。
この子はマルファン症候群の疑いがあります。そこで、ホームページを見て矯正治療をが健康保険でできるところを探してきましたとの事だった。
マルファン症候群をよく知っているわけではないが矯正治療を健康保険でできる先天異常の46の症候群の中に入っている程度の知識を持っていた。
現在、名前も知らないような先天異常の症候群で、咬合異常が伴えば矯正治療が保険でできることになっている。
以前は唇顎口蓋裂だけであったが、次々と先天異常の症候群が加わってきて、今では6歯以上の先天欠如まで健康保険の治療になっている。
加えて顎変形症の保険による治療が増えている昨今である。
もう矯正専門医にとっても保険治療は欠かせない要素となっている。
健康保険に関係ないので矯正歯科を選んだのは。もう遥か昔の時代になっている。