今日の初診は5歳男子、セカンドオピニオンのようなものだった。
一般歯科で乳歯列の拡大を提案されて、それに対する意見を求められた。
パノラマレントゲン写真のコピーを見せてもらったが、確かに乳歯の下に永久歯がごちゃごちゃと並んでいるようにも見えるが特別なことでもないように思えた。
乳歯列での拡大の良し悪しはともかくとして、一般的な矯正治療の流れについてお話しした。
最近では乳歯列で治療するのは悪い癖とか、機能的な要因があるものについては処置することもあるが、あまり行われないのが実態だろう。
やはり早くても下顎前歯部が交換する、または、上顎前歯も交換する。 7歳から8歳くらいだろう。
その時期に積極的な拡大を行うか行わないかは考え方によるが、非抜歯でただただ拡大すれば良いわけではない事は明らかになってきている。
その時期でも私の場合、積極的な拡大をする例は多くない。
次は11 2歳の永久歯列になってからだろう
その時期まで待つと抜歯ケースが増えてくる可能性もあるが、非抜歯でも可能なこともある。
今はその時期まで待った方が短期間で治療ができて良いのではないかと考えてる。
一時期、非抜歯は良いことだとして、なるべく非抜歯の治療を行っていた時期もあるが現在は必要なケースは抜歯すべきだと考えている
それでもまだ平均と比べると抜歯ケースが少ないかもしれない。