近頃、顎変形症の相談がとても多い。
以前は顎変形症のご相談はとても少なかったが、最近を頻繁に相談を受ける。
これは、当クリニックの特徴なのか、全般的な傾向なのか分からないが多くなってきた。
想像するのに患者数が変わったというわけでもなさそうだが、健康保険で治せるという情報が伝わって増えたのだろう。
顔の手術をする、その事への感覚も時代と共に変わっているように思う。
開業当初は外科の説明などすると「親から貰った顔にメスを入れるなんて」そんな言葉も聞かれた。
今では死語になってしまった感がある。
それと、それを受け入れる矯正歯科医院があまり増えていないように思う。
矯正歯科医院は増えているのに顎変形症は扱わないという医院もよくある。
今日の相談は23歳女性、こちらは見るからに顎変形症の顔貌や、咬合をしていた。
加えて一般歯科医院から手術をしてもらう病院まで説明を受け、さらに手術がスムーズに行くように親知らずまで抜歯してあった。
それだけはっきりしていれば、こちらも悩まず顎変形症として健康保険で扱える。
このように顎変形症の患者さんの相談が増えたのに、この地、静岡県東部では手術を行ってくれる病院がない。
その辺も何とかならないものかと思っている。