ブラケットとアーチワイヤーを留めるする方法は矯正治療にとって大切な処置だ。そのことにより摩擦が生じて歯の動きに影響する。それを軽減するために今までに様々な工夫があり、学会発表や論文が書かれている。
今回はそんな堅いことを書くのではなく、見た目(審美)について書くだけだ。
当院のブラケットとアーチワイヤーの固定方法は開業した30年前は大学で教わった結紮線により縛る方法だった。数年たってからは普及し始めたOリングによる固定が主流となった。そして数年前にはセルフライゲーション(ブラケットにシャッターが付いている)も使ってみた。しかしOリング使用が最も多い。
20年以上前にアメリカの学会でカラーのOリングを見たとき、日本でこんなもの流行するわけないと思っていた。しかし日本でも5年くらい前からは一般的になってきて、子供達や大人までが今日は何色のOリングだとか注文している。
今日の話題はカラーのOリングではなく、透明なOリングがさほど着色していないのに交換に来た。そこからOリングについて考えてみた。