毎日の診療で気付いたこと

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顎変形症となるのか

今日の初診は二名。

最初は13歳女性、主訴は顔の輪郭が気になるとのこと。

顔つきはやや下顎が出ているように見える、咬合はややバイトが浅いものの、上顎が下顎を被蓋している。

右下第2乳臼歯が残っていて、下顎第二小臼歯が先天欠如と言う。

このケースでは年齢的にも咬合からも主訴も顎変形症とは言い難いが、対応するならもう少し年齢が上がってからの顎変形症としての対応しかなさそうだ。

母親が顎変形症の手術を30年ほど前に受けている。

そして、それを避けたいような話もあるが、その話を聞けば、ますます残りの成長が気になる。

この主訴の改善には残りの成長で、むしろはっきりと反対の咬みあわせになってくれれば顎変形症として対応がしやすいのではないかと考える。

次の相談は31歳女性、咬合は前歯部開咬、加えて上顎の歯列弓幅径が非常に狭窄している。

このケースでは今年7月ごろ、当クリニックと横浜労災病院の連携による手術と併用で行った上顎側方拡大のやり方が適当と考えた。

すでにそのやり方を神奈川県の大学病院で聞いているようだ。

ただ、通院など考えてそこでの治療をためらっていたようだ。

そこで、治療前後の矯正は当クリニックで行うことにして、手術は横浜労災病院を紹介した。これからこのようなやり方も増えていくのかもしれない。

この2件の相談からしても、だんだん難しい治療の患者さんが集まってきているような気がする。

それに対応できるような新しい知識や技術を身につけて対応していかなければならないと考えている。

矯正相談

 

 

 

 

 

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