初診時27歳女性のマルチブラケット装置での治療を3年行ったて今日、装置を撤去した。
このケースは咬合が深く、前歯が交互にクロスしていた。そのため、抜歯すると更に咬合が深くなり難しくなると考えて、その歯の排列と咬合の挙上を目指して非抜歯で行った。
やっと非抜歯での仕上がりが見えてきた時、口元の突出と口唇閉鎖不全が気になり始めた。
そこで抜歯ケースへ変更をためらいながら提案した。そしたら、すんなりと受け入れてくれ(むしろ望んでいたようだ)治療が3年に及ぶことも了解してくれた。
しかし当院での治療は2年を目標としていてほとんどのケースその範囲で終了しているで2年を超えて治療することにとても抵抗があった。
了解してもらっているものの治療期間が長引いて、申しかけない気持ちで毎月の治療に臨んできた。だから患者とともに術者も役目をはたしてほっとした気持ちになっている。
3年の治療の間に信頼関係が確立できたのか、ホームページなどへの写真や感想なども快く了解いただいた。