今日の初診相談は11歳女子、典型的Ⅰ級叢生で矯正歯科医にとってはごく普通のケースだった。
しかし、気になる事は先月、矯正歯科医院で矯正診断を受けて、その後にその資料を持って当クリニックにきている、ということだった。
要するにセカンドオピニオンなのかなと身構えて相談を受けた。
そうしたら、提示されている治療方針には特に問題ないそうだ。
それでは、なぜかとい尋ねると「気が合わない」と言う事だそうだ。
それを具体的に聞こうかとも思ったが、あまり話したくないことだろうと考えて問わなかった。
確かにそういうことはあると思う。
それが初診相談の段階でわかれば良かったのだろうが、診断のところまで進んでしまったようだ。
それでも抜歯や装置装着に至らずに決断してよかったと思う。
そして、今日の来院は単に相談ではなく、当クリニックで治療を受けたいという考えもはっきりしていた。
だから通常、今日は相談だけだが遠くから来院されているので当クリニックでの検査を行ってしまった。
この場合の転医の理由は当クリニックとは関係ないわけだが、なんとか当クリニックで受け入れるに当たって配慮できないものかと考えた。
そこで当クリニックの検査診断料をおよそ半額とした。
このようなこと、治療する側と、治療を受ける側で「気が合わない」事はあると思う。
でも、できるだけそういう事態にならないようにいろいろと配慮していかなければならないと考えている。