10歳、女子でオーバージェットがけっこう大きな上顎前突だった。加えて、下顎前歯が1本先天欠如であった。
学校検診でも不正咬合のお知らせも来ず、家庭でもあまり歯並びには関心がなかったようだ。
歯科医院で指摘されて、治療というよりも、相談に来たというような言い方だった。今後、もっとひどくなっていくのかとか、悪いのは上の前歯2本だけですねとか。
そのような話し方がいけないというのではなく、そのように話したい気持ちが非常によく分かるので書かせてもらった。
私も自分の専門分野以外のことでは、そういう気持ちを持ち、そのような言い方をしているだろうと思った。しかし、今日の初診相談では、その気持ちを察しながらも専門的知識で、それだけではない状況を説明した。
結果、子供が歯並びを治したい意思がはっきりしていたということで検査に進むことになった。