16歳の女子高校生が新患相談で来院した。ケースは上顎前突で専門医にとっては特に話題にするほどではない。
しかし名古屋からさらに遠くの高校に行っていて通常は寄宿舎で生活しているとのことだ。1か月に1度、沼津に帰ってくるから治療できないかとの相談であった。
確かに矯正治療の通院間隔は通常1か月だ。治療は可能なようにも思える。
逆に大学に勤務する矯正歯科医が遠くの歯科医院に1か月に1度診療日をもうけてアルバイトに出かける話などよく耳にする。私だって30年以上前にやっていたこともある。
しかし、それらはトラブルが起きた場合、すぐに対応できず、好ましい治療環境とは言い難い。
だから今日の新患には安易に引き受けずに、本当に通える見通しがある良く考えたからにしましょうとのことになった。もし当院で本当にやるのであれば夏休みで帰ってきている間に治療を進めなけらばならない。どうなるか。