午前の初診は57歳女性、予約なしに来院された。
少し時間があったので、相談にのることができた。
臼歯部にはまだ治療途中の歯が何本かあったし、抜歯もしてあった。
しかし前歯部、特に下顎に、叢生がある。
その叢生に対して本人は問診票に矯正治療したくはないの書かれているが、現在、歯科医院で矯正治療を勧められているらしい。
そこで、セカンドオピニオンという形で相談に来たとはっきり言っていた。
矯正することは良いことにつながるかもしれないが、現在治療中の補綴との関連があるので、当クリニックですぐに始めるわけにはいかない、そのような返事をした。
2件目は夕方、 24歳男性、 相談前に口腔内写真を撮っていて、実に良い歯列咬合だと感じていた。
まず一言、矯正治療の経験がありますねで始まった。
それは正解で、小学校高学年で、マルチブラケットによる治療がなされたと話してくれた。
最初の状態はどのようであったか本人も覚えていないのだが、現状で実によく安定している様子が見られる。
なにが気になっているのか詳しく聞いてみると、口元が出ていることが気になっているという。
すでに一軒専門では無い歯科医院に相談しているようだ。そこで治療を受けることが気になって、当クリニックに来院された。
主訴に応えるためには抜歯が必要であることは明らかで、患者さんも了解している。
客観的に見て口元がひどく出ている方ではないと思う。
機能的な口唇閉鎖にも不自由を感じていないようだ。
今日はあまり治療をお勧めしないで外でも相談してみたらいかがでしょうということになった。