今日はゴールデンウィーク明けでアポイントメントも混んでいて急患も入っていた。
午後3時頃、受付に東洋系の外国人らしい人が現れた。
あまり日本語も喋れなそうに見えて、当然、一般歯科治療の間違いと勘違いして向かいの一般歯科医院に誘導した。
4時頃、その方が戻ってきて、スマートフォンを見せブラケットや歯並びの画面を見せた。
そこで矯正治療を希望していることが確認できて、問診票を書いてもらうこととなった。
そこでも配慮が足りなかった。一生懸命日本語を読み、書いている様子だった。
突然だったが、なんとか初診相談を受ける時間ができたので、口腔内写真を撮って相談に乗った。
話してる中で2年ほど前にフィリピンから来日し、今は仕事を持つ19歳の青年だということがわかった。
症状は下顎が右側に偏位してクロスバイトになっていた。
顎変形症を考えたが、なんとか上顎の拡大で治せそうに見えたので矯正治療のみの話で進めた。
そして、よく歯列を見ると下顎前歯が1本足りない、そのことを指摘しているうちに右上犬歯もないことに気づいた。
右上犬歯は抜いたという。その時は当然、フィリピンで抜いているんだろうなと思った。
しかし聞いてみると1年前に日本で抜いているという。
まだ治療計画を立てたわけでもないが、その1本がないことが治療を非常に難しくするだろうと想像がつく。
また、当クリニックをどうして知ったのかと聞いたらばフィリピンの矯正歯科医がが教えてくれたと言っていた。
フィリピンまで当クリニック名前が通るわけはないので、きっとアメリカの矯正医会に入っているフィリピンのメンバーが名簿を見て教えてくれたのかもしれない。
そんなことで、これからその方の治療始めることになるのかもしれない。