今日の初診相談は3人、夏休みらしくなってきた。
そのうちの2人には、すでに他で相談をしていて、セカンドオピニオンとしての意見を求められる感じだった。
その内容は矯正治療における抜歯についてだった。
近頃、矯正治療に抜歯は必要、というような考えもだいぶ定着して抜歯の話をしてもそれほど強い抵抗はなかった。
1ケース目では、 8本抜歯と言われたと言う。
私はやったことはないが、 8本抜歯というと普通は4番と6番を抜く、相当、叢生が強く並ばないケース又は骨格的にかなり異常なのを外科処置を伴わずに行う。今ではあまり行われないのだろう。
今回の8本というのは智歯が含まれているので、通常の4本と考えていいのだろう。
それでも矯正治療の前には必ず智歯を抜いておくという矯正歯科医もいる。だから、 8本となったのだろう。
それに対しては、私は8本は抵抗が強いだろうから小臼歯は抜き、智歯については、その後、必要があれば抜きましょうというな言い方をしている。
もう1ケースはすでに矯正歯科医が資料を整えて抜歯の診断をしている。
それに対して意見を求められている。
意見というよりも抜歯をしないでできないかと問われていると思った。
矯正歯科医が診断したものを、ちょっと見ただけで、それに対して意見を言えない。
ただその治療方針の抜歯がとてもおかしい診断をいうよりも、妥当な診断という感じがした。
こちらで検査を開始すれば抜歯しないでできることを前提に話を進めなければいけないと思い、その様にはしなかった。
このように、まだまだ抜歯は矯正診断においのて重要な項目となっている。