矯正治療を受ける患者さんは昔はほとんどが子供だった。
現在は子供が少なくなり、大人が半分以上となった。
10年ぐらい前までは都会では大人が多いが、この辺ではまだまだ子供が中心で、なんてことを言っていたが、現在はそんなことはない。
さらに数年前からは大人の女性といっても、子育ての真っ最中の小さな子供を連れての来院が目立つようになってきた。
そんなことをブログで「良い時代になってきた」ようなことを書いた記憶がある。
しかし、落ち着いてビデオを見たり、本を読んでくれたりしている子供は問題ない。
そのためにキッズコーナーを待合室の一隅に用意して、子供が興味深く見ていられるような、 DVDや本を用意した。
しかし、最近では乳飲み子のような子供が治療を受ける母親と一緒にやってく。
昔、一般歯科医院で母親が子供をだきながら治療を受けるような姿も覚えている。
矯正歯科は特に緊急性のない治療を行う中で、そのような事態が起きている。
今日も静かにビデオを見ていた子供が母親の治療が終わりかけた頃泣き出して、治療が中断したりした。
結局、当クリニックに、そこまでの対応ができていないという事になる。
こういう傾向が続くのか、それにどう対応するのか考えなければならない。
現在、大人の多くなってきたというのは、子供のころ治療を受けずに大人になって歯並び口元を自覚し、自分の考えで治療を受けることになる。
もしこれが子供の時代に全て矯正治療を受けていれば、大人になっての矯正治療を受けるというものは非常に少なくなるだろう。
そうすると、現在、大人が多くなってきたというのは、最終形態ではなく、過渡期なのかもしれない。