5月7日に「顔面痛の患者」のタイトルでブログを書いた。その患者が来院して、その後の経過や診断を説明してくれた。
まずはその関係の講演を聴いたことを思い出して、静岡市立清水病院の口腔外科の井川雅子先生を紹介した。特に紹介状も書かなかったが、病院と連絡を取り、外来の診療日や予約の状況など聞いて伝えた。かなり忙しそうが予約状況で1か月予約まで取れないと聞いていた。
今日、娘の矯正治療で一緒に来たので、様子を聞いてみた。そしたら、やはり歯には原因はなく、診断名は「非定形歯痛」で抗うつ薬が処方されたそうだ。
その結果症状、明らかに改善したと喜んでいた。しかし抗うつ薬には副作用もあるはずで、そのことを聞いてみたらば、「確かにある。めまいや口が渇く、眠くなるなどあるが、それより薬を飲んで痛みがない方がよい」と言っていた。
あの時、患者の話も良く聞かずに一般歯科医より依頼のあった歯の移動だけを行わなくて良かったと思う。
20年来、歯の痛みと思って歯医者を訪ねて解決がつかずに苦しんでいた症状を、私が治療したわけではないが、その解決への道筋をつけることができてよかったと思っている。