2001年に口蓋裂で反対咬合の8歳男子が現在17歳でマルチブラケット治療を終了しして装置を今日、撤去した。
カルテに張ってある8歳の小学生は180センチくらいあるかと思われる身長の高校3年生になっていた。
初診時に「高校卒業まで10年診るよ」と説明するが、実際にそういうことになった。
感想を聞いてみたら、装置をはずしたてきれいな歯並びになったことは喜んでいたが、長かったといっていた。けれどもマルチブラケットは1年4カ月ほどしかつけていないのだが。
期間は長いが、毎月通ったのは合計2年くらいで後の期間は3カ月から半年に1回程度の間隔であったので10年といっても、回数は60回あまりであった。
料金については、口蓋裂が原因の不正咬合であったため健康保険による治療でさらに育成医療(最近は自立支援)であったため、窓口での支払いはかなり軽減されていたはずだ。矯正料金
しかし、さらにこれから保定が始まる。口蓋裂は上顎の幅径を拡大してあるため戻りやすい。しっかりとリテーナーをつけさせて、その後の永久的な固定も考えなければならない。