今日、16歳の女子高校生が保定の検診に来た。初診は10歳でやや上顎前突傾向の叢生であった。
混合歯列期の間はプレートである程度歯列咬合を改善して、永久歯列になって再診断した。
私は少しの叢生だが、口元の出ている程度を勘案して上下左右の第一小臼歯の抜歯を提示して了解を得て紹介してくれた歯科医に抜歯依頼をだした。
しかし、結局、家族内の反対意見などで途中で抜歯はしないことで仕上げることとなった。
もちろん、それなりに仕上げて結果に満足はしてもらっていたものの、来院のたびに口元が気になっていた。
来院時の母親の話で、近所の人との会話の中で 「とてもきれいな歯並びで、どこで治療した」との質問で当院のことを伝えてくれたそうだ。
満足してもらったり、患者紹介をしていただけたり、私にとって良い展開になっているのだから喜んでいいのだろうが、矯正治療に仕上げについては複雑な気持ちだ。