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  • 日本臨床 矯正歯科医会

2017年2月1日の記事

治療の時期2017/02/01

今日の矯正相談は8歳の女子、最近,、海道から隣町に越してきたそうだ。

札幌市の小児歯科で急速拡大装置をつける直前となったようだが、家庭の事情でこちらに越してきたと言っていた。

だから急いでその装置をこちらでつけなければいけないという感覚でいたようだ。

診てみると、確かに上顎はやや狭いものの臼歯部がクロスバイトになっているわけでもない。

まだ、はえていない右上側切歯のでる余地もある。

もう一つの症状として、最近までやっていた指しゃぶりの影響による軽度な開咬が見られた。

そして早く上顎の拡大しておかないと、将来、下顎が伸びて手術の心配もあるとも言われたそうだ。

私が初診で見て特に検査をしたわけではないが、今すぐに処置しなくても永久歯へのはえかわりと、軽度な開咬の様子をしばらく観察していけばよいのではないかとみた。

このように、同じ歯科医で見解が違うと患者さんは不信感を持つだろうなぁと話しながら思った。

どちらも目指すところは良好な歯列、咬合、口元であろう。その時々に合わせた治療を行うことを否定するものでもない。

でも、治療や通院には負担がかかるので、大きな問題がなければ経過を観察し、永久歯列でで必要ならまとめてやるのも良いのではないだろうか。

この辺が小児歯科と矯正の間でまた矯正歯科をやっているものの中でも見解の差がみられる事は分かっている。

これらすべてガイドラインで統一するのがいいか悪いかは別として患者さんが安心して相談できるような歯科治療にならなければいけない。

矯正相談

ブログ2017年2月|21:44:41

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