今日、来院した患者さんは18歳の女性で、マルチブラケットを開始して9ヶ月ほど経っている。
当クリニックの治療では、その頃から装置の間にゴムをかけてもらうことが多くなってくる。
今まで何のためらいも疑問もなくゴムをかける指示をしてきた。
そして今日のその患者さんにもスタッフにゴムをかけるためのコバヤシフックを上顎の犬歯につけⅡ級ゴムをかけることを指示した。
そして他の事してたら、スタッフから「ゴムはかけたくないそうです」という言葉を聞いた。
36年位開業しているが、その言葉は初めて聞いた。
なんとか、そのゴムの必要性を説明し、理解してもらい、かけてもらうことになった。
しかし、この言葉を聞くまでは指示すれば患者さんは黙ってそれに従ってやってくれるものと思っていた。
振り返れば、初診時や診断時に十分ゴムかけの必要性など話していない。
それを突然、治療室で当たり前のような顔して言われたら疑問を抱くのかもしれない。
このことを良いきっかけに、初診や診断時に治療の後半ではゴムをかけてもらう必要が出てくることを十分説明しておこうと思った。
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