毎日の診療で気付いたこと

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主訴は歯列の隙間

今日の初診相談は4月から高校3年生の男子だった。

主訴は上下顎全身に散らばった隙間があると言う。

加えて口唇閉鎖はしずらく、口元は出ている。

さらに発音を聞けばで舌癖が疑われる。問診票に滑舌が悪いとも書いてある。

この患者さんで3つばかりの問題を感じた。

1つは上顎の空隙が下顎より大きく、咬合は前歯部で浅く、大臼歯がⅢ級関係。

だからこのまま前歯部を後退させて空隙を閉じたら反対咬合になってしまう。

2つ目は、舌癖治療の筋機能療法は興味はあるが慣れていない。でも、このケースは行わなければならないだろう。

3つ目では高校生活があと1年しかなく、その先どこ行くかがはっきりしない。

この患者さんは以前、一般歯科で相談し、資料直前までなったようだが、結局、忙しくてやめたという 。

でも、そこではこんな話は全く出なかったようだ。

なかなか難しい症例だから一般歯科での矯正ではなくて良かったのかもしれない。

しかし専門医にとっても、どう考え、どう治療するか難しそうだ。

矯正相談

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