今日の矯正相談は27歳女性、叢生が主訴だった。
上顎の前歯には叢生あり、その叢生のためか、う蝕も認められる。
その部分はともかく、下顎の両側の臼歯部が問題だ。
右側には支台歯形成がされたままのような状態の歯があり隙間は広い。
左側には2本の小臼歯を固めたような構造の築造物が見られ、その後方は第一大臼歯の抜歯スペースがある。
診断の時に考えるのは、下顎の両側の隙間をいかにコントロールするかだと思う。
それを考えるとチャンスを与えられてよかったと思う。
このようなところの補綴をすべて済んでから矯正に相談に来ることがある。
そうなると、それをそのまま使うか、または壊すという選択になる。
いずれにしても非常に抵抗がある。
今日のようにその前状態で止まってきていれば矯正で歯を動かすことでさまざまなことを考えられる。
そして、その結果を補綴してもらえばいいと思う。
患者さんはそこまで考えずに、ただ放置してあったのかもしれないが、矯正をやるつもりがあるなら補綴する前に矯正診断をさせてくださいと伝えた。
まだ若い女性なので矯正治療でできるだけ隙間の調整をした上で最後に、うまく補綴してもらいたいと思う。