今日の最後の患者さんは22歳女性で診断だった。
主訴は、口元が出ていること。
確かに側貌の写真でE_ラインを入れてみると上下口唇が出ている 。
しかし、石膏模型を見てみると歯列・咬合はほぼ正常に見られる。
ここ最近このような患者さんの相談がとても多い。
叢生や上顎前突傾向が強ければすぐに矯正治療ということになるのだが、この場合模型を見ただけでは何を治療するのかな?ということになってしまう。
当然4本の抜歯が必要となってくるので、抵抗を感ずる。
そしてこのケースのような、骨格的な上下顎前突の場合、歯を抜いてある程度良くなる事は予測できるがどこまでいけるか言うのを心配になる。
先日、同じようなケースを湘南矯正歯科研究会で相談して、ついに診断の時に治療を行わないことにした例もある。
しかし、今回は2つの理由をもって治療を引き受けることにした。
その1つは著しい口唇閉鎖不全、もう一つは智歯が4本とも生はえてしっかり咬合している。
こんなことが治療開始に踏み切った理由になるだろう。
お引き受けし、抜歯をする以上、患者さんの望む結果を出さなければと思っている。
治療について