今日の矯正相談は27歳女性、主訴は、叢生だった。
10年前から矯正治療を考えていた用だが100万円と言われて治療できなかったという。
料金的には当クリニックの料金が低く驚いているようだった。
歯並び自体は中程度の大人の叢生だが、通常のちょっと違うのは右上側切歯な舌側転位していて10年以上前より失活しているという。
それもかなり歯槽骨に問題あるそうで、抜歯も考えられるという。
今かかっている一般歯科の先生から早く矯正に相談に行って、その歯を抜くかどうか決めて欲しいとの事だった。
まだレントゲン撮影をしていないので何とも言えないが、もし抜歯ならばその右隣の犬歯をその部分に動かしてくる事はよく行なわれる。
しかし一般歯科の先生がオススメしている事は抜歯した部分をインプラントで補うことをのようだ。
インプラントに対する考え方は、まだ歯科医の間でも様々だが、若い歯科医は当然のごとくインプラント考えるのかもしれない。
矯正治療のみをやっている私にとってはどうも人工のもので補うことには抵抗がある。
叢生を治すために4本歯を抜かなければならないとすれば、ちょっと使いにくい位置だが右上側切歯を抜歯し右上第一小臼歯を残す案もあるかと思う。
まだ検査・診断もしていないので、これから考えることになるだろうが、歯が動くということを前提に考えている矯正歯科医は一般歯科とはちょっと感覚が違うのかもしれない。