毎朝スタッフと日本臨床矯正歯科医会が発行した「矯正治療なんでも相談」白書読んでいる。
その問い合わせ中で矯正治療にとって重要な問題の転居はたくさんの項目に取り上げられている。
今朝もその問い合わせと回答について何件か読んだ。
早速、その午後に転居がある9才の男の子の相談があった。
症例は正中離開、左上側切歯が先天欠如らしい。
保護者の母親は関西なまりがあり、転勤は全国で長く居ても1カ所2から3年という。
現在、その患者さんは混合歯列だが、本人は正中離開(5㎜程度と大きい)が気になっていない様子だ。
読んでいる「何でも相談」には会員間では転医システムが整っているから、安心して矯正治療を受けて必要なら転医ができるというようなことが書いてある。
確かにその様な仕組みはあり、時々転居先の会員にお願いしたことはある。
料金もなるべく引き継いでもらうのに迷惑をかけないように配慮している。
けれども、転医はできるだけ避けた方が良いと思う。「何でも相談」にもよく読めば書いてあるのだが、全体的には「転医可能だから安心して良い」のように読める。
今日の患者さんにも永久歯列になって2から3年住んでいられそうな所で治療を受けることをアドバイスした。
混合歯列での何らかの治療を開始し、転居があれば転医手続きをすれば良いなどという気にはなれない。