数年前より、患者さんが今、治療をやめたらいくら返金するか、当方で治療できなくなったらいくら返金するか、などを自作の受付ソフトに組み込むことを考えていた。
私の所属する日本臨床矯正歯科医会では転医の際の返金の目安を大まかに決めてある。
それは治療の進行状況からの判断だがそれをコンピュータソフトのシステムに組み込むのは難しい。
そこで、治療期間の推移により1か月ごとに組むことにした。
当クリニックの施術料料金は治療の進行に合わせて4段階でいただくのだが、それでも部分的だが前払いの形になる。
その前払いの分を治療期間(治療の進行度と解釈して)に合わせて減らしていく。
そのプログラムを今日、完成させて、試験的な運用を始めた。
これによりボタンをクリックするだけで今、治療を中止したとき誰にいくらの返金(患者負債)が必要か、その総額は、が一瞬にしてわかる。
しばらく運用してよければ患者さんに提示しようかとも思っている。
しかし、これにより治療半ばで中止し返金を求められたりするのも医療としては不適切なようにも思う。
矯正治療はお金だけも問題ではなく、信頼、協力、継続などが大切であることは分かっている。
お金だけ清算すればよいと思っているわけではないが、せめてお金ぐらいすっきりさせておきたい。
結果、ワンクリックで患者負債総額を知ったが、その程度であったかと安心した。