今日あった矯正相談は初診というわけではなかった。
カルテは存在したが治療はしていない、それは9年ほど前に作られたものだったのでほぼ初診のようなものだ。
症状は上下顎前突傾向の軽度な叢生だった。
そして現在は高校3年生の夏休み。
毎年高校3年生が夏休みに相談に来ることがある。
矯正治療はおよそ2年くらいはかかる。
高校生活は残り半年余り、この地域の人たちが高校卒業すると、この地を出る人が多い。
だから、進路がはっきり決まっていて、 1ヶ月に1回通院できるという確約がない場合は引き受けない。
あと半年待って進路が決定して当クリニックでやるのか、どこかの矯正歯科を紹介するのか決めると良いと説明する。
前から思っているのだが、この時期に歯並びのことを相談するのは受験のストレスからだろうか。
昨年もそのような状況の中で、卒業後も必ず通うからということで治療を引き受けたが結局予定通り通ってくることができずに先月転医したケースがある。
十分に気をつけたつもりでも、こんなこともある。
転医はスムーズににできるようにしたいが、できるだけ避けた方が良い。だから高3は引き受けない。