今日の新患の一人は11歳で反対咬合の男の子だった。
付き添ってきたのはその患者さんの祖母だった。
近頃の新患の相談はかなり矯正の知識を身につけて来ている。
だから、どの辺まで知っているのかを探ってから話を始めることになる。
それが今日は全くの素人に矯正の話をすることとなった。
昔はいつもそうだったことを思い出した。
今回のケースは必ずしも抜歯の話をしなくても良い程度と思われたが抜歯の説明をしようかどうか悩んだ。
これまた昔を思い出した。
母親に抜歯の説明をして了解をしてもらっても家に話を持ち帰って祖父母が大反対で治療ができなくケースを思い出した。
しかし、どういう反応示すか抜歯の話をしてみた。
やはり全くピンとこないようだった。
そこで抜歯ケースの治療前後の模型を見せて説明した。
今日の祖母の孫への気持ちは十分分かるが矯正への理解は今ひとつだと思った。
今後治療していくことになると、どのように理解いただきながら進めていくか考えなければならない。