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ドルフィン実用化へ(続き)

昨日、3Dプリンターのノズルの詰まりを修理して2つのサージカルプレートを作製した。

一つ目は上顎を離断して、下顎も基準に上顎の位置を決定するサージカルプレート。

2つめは移動し固定した上顎に下顎を離断して合わせるサージカルプレート。

1つめは昨日の帰り時間から始めた。プリントにおよそ1時間かかる。

プリンターにやらせたまま帰っても問題ないだろうが、途中でトレブルがあれば早めに対応したい。

結局、完成して終わるまで見ていた。

2つめは今朝から始めた。約1時間が経ち、途中トラブルも無く完成できた。

完成品を石膏模型と合わせてみた。2つのプレートがどちらも驚くほどぴったり適合した。

この位、適合がよければ、家庭用プリンターで十分だと感じた。

そして、模型箱には前に試しで作ったサージカルプリントが入っていた。

今回のと比較すると前回のはずいぶん劣っているように見えた。

それくらい今回のは良くできたように思えた。

それだけでは、実用になるとはいえない。

作製した材料(フィラメント)はPLA(ポリ乳酸)でこれはトウモロコシを原料にできていることは知っていた。

もう一つの代表的な材料は石油からできているABSだ。

その理工学的な特性は3Dプリンターを説明するサイトには載っていたが、食品、医療ではどうなっているのか調べた。

食品安全委員会の報告や医療材料についての論文がヒットしてプリントアウトして読んだ見た。

それによるとかなり安全性の高い材料ですでに食品の包装材に使われたり医療用具でも認められた物もあると書いてあった。

だから、これですぐに適用できるとは言えないが、実用にかなり近づいててきたと思う。

11月末の湘南矯正でメンバーに意見を求めたり、12月初めの執刀しる口腔外科の先生と検討してみたいと思っている。

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