29歳女性の診断をおこなった。
症例の特徴は模型だけ見ると両側臼歯咬合関係正常、オーバージェット、オーバーバイトも正常で。
上下顎前歯に軽度な叢生が見られる。個々の歯がとても大きい。
しかし、顔貌をみるとオトガイがかなり後退して、上顎前突の顔貌となる。
セファロ分析では下顎の後方位と後方回転が認められる。
年齢も模型や顔貌の特徴も似ている症例の保定診断をつい先日行った。
それは、外科併用の矯正治療を行っている。
下顎の第一小臼歯を抜歯しオーバージェットを大きくして下顎を手術で出す。
そしてオトガイ整形を併用した。
咬合は片顎抜歯だが整い、顔貌も見違える変化だった。
このケースは外科併用にしたのは、患者さんの希望が強かったためだが、始めるに当たっては悩んだ。
結果は大変良好な状態でよかった。
だから今日の診断のケースにも、初診相談時に外科併用をほのめかし今日も外科併用の希望がないことを確認した。
結局、上顎左右第一小臼歯、下顎左右第2小臼歯の抜歯で矯正にみで行うことになった。
患者さんの意向により同じようなケースを別な方法で治療することとなった。
数年後に結果を比較したり、患者さんの満足度を聞いてみたいと思う。
治療について