4月に行われた学校での歯科検診の結果のお知らせをもって患者さんが来院する時期となった。
矯正歯科専門なので虫歯の治療はできないが、観察や指導程度で済むものについては歯科医院の欄に書いて渡す。
それが今日はどちらも隣町の同じ学校の10歳の男の子と9歳の女の子だった。
その指摘はどちらも軽い歯肉炎と歯石だった。
学校検診は各学校にほぼ一人の歯科医が割り当てられて、4月中に学校に出向き短時間で多くの児童を検診する。
私も、4月に2回行ってやってきた。次から次にくる子供の歯式を読み上げていくのは結構大変だ。
その学校歯科医の検診レベル(問題を指摘する基準)は同じでなければならない。というだろう。
しかし現実はなかなかそうはいかない。
歯科医師会で3年に1度出席を求められるキャリブレーションで同じ基準になるよう教育がある。
それでは多少の効果はあったとしてもなかなか同じ基準にはなるとは言えないだろう。
今日診た軽い歯肉炎は指摘するのならかなり人数になるし、その程度は指摘するほどでもないとみれば数に入らない。
今日の二人ともこの程度で指摘するのかなと思った。歯石についても同様であった。
指摘を多くすれば、子供の口の中への関心が高まるかも知れないがどんなものだろうか。
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